2016年末に天才彫金師として世界に認められた伝説がこの世を去りました。レナード・カムホート氏。
過去にはクロムハーツのデザイナーを務め、天才彫金師としてロンワンズも立ち上げました。
そんなレナード氏について今回は1990年から2000年のシルバーアクセサリーブームを知らない人のために「レナード・カムホート」氏の歴史についてまとめました。
1.シルバーアクセサリーの地位を確立した「レナード・カムホート」
レナード・カムホート氏は現在のシルバーアクセサリー業界の地位を確立したデザイナー
ほぼ誰でも知っているであろう「クロムハーツ」。当ブログでも愛用芸能人を紹介していますし、最近では有名なデザイナーやモデルとコラボするなどセレブが愛するブランドになりましたが
この「クロムハーツ」の創立メンバーであり、アクセサリー全てのデザインを手がけていたのが「レナード・カムホート」氏です。
ちなみにクロムハーツを設立したわずか3年後の1992年にはアメリカで最も権威のあるアメリカ・ファッション・デザイナーズ協会(CFDA)アワードアクセサリー部門最優秀賞(デザイナーズオブザイヤー)を受賞
これは「レナード・カムフォート」氏が天才彫金師と言われる1つの所以である。
1-1.「レナード・カムホート」時代
その後、「クロムハーツ」を後にした「レナード・カムホート」氏は1996年にデボン・ウィラー氏と共に、自身のブランド「レナード・カムホート」を設立
設立後間もなく、自由な魂の象徴として鳥をモチーフとしたコレクション「メイティングフライトコレクション」を発表
綺麗な音色を奏でる革新的なペンダントが話題を集め、ブランドの存在を確固たるものにした。
1-2.ロンワンズ時代(2000年~)
2000年にブランドを現在の名称「ロンワンズ」にリニューアル
同時に「限界を越えて進化発展をし続け、自然原理の無限の表情を通して多種多様のキスを与え続ける」
というコンセプトの元、目に見えない感情をモチーフにした「キスアンドフローコレクション」を発表。
シルバーアクセサリーの無限の可能性を世界に知らしめたコレクションは、世界中のシルバースミス(銀細工職人)たちにも多大なる影響を与え続けた
1-3.ベーシックネイチャーコレクション(2010年~)
2010年からは新しいデザイナー、メリック・ブックワールド氏を起用し、「ベーシックネイチャーコレクション」を発表
全く新しいブランドの表現で世界中を驚かせた
2.レナードカムホートの魅力
「曲線の美しさを究極的に追求し表現した、洗練されたデザイン」
「細部まで行き届いた精密な仕上げを通して見える丁寧な仕事」
「ピースフルでフラットな思想が感じ取れるモチーフの選択」
「唯一無二、それでいて普遍性の高いオリジナルのデザイン」
レナード・カムホート氏がブランドを設立した当初の作品から亡くなるまでの作品(1点ものなどスペシャルモデル以外)は現在の「ロンワンズ」でも展開されており、今でも手にすることができます!
デザイナーやブランドの詳細を知っていた人も、知らなかった人もこれを機に天才彫金師「レナードカムホート」が残した歴史的なシルバーアクセサリーに改めて注目してみるのもありですね!
いや~かなり欲しくなった・・・
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3.レナード・カムホート氏の作品
3-1.Mating Flight collection
クロムハーツ時代からの彫金技術をそのまま流用した細かな彫りと繊細なデザインが特徴。1996年のブランド設立時に発表されたコレクション。幸福の象徴である鳥をメインモチーフにしながらも、目で見た鳥の姿かたちではなくカムホートが「心の目で見た精神世界の鳥」を表現することで生まれたシリーズ。ただ単にアイテムを作るだけではなく、1つ1つのデザインにストーリーや意味合いを込めた作りが特徴。細かな作りではありながら徹底的に磨き上げにこだわっているので、決してハードにもならずデザイン系のアクセサリーの中では抜群の合わせやすさを誇る
出典元:ビヨンクール|クレーンベルペンダント M ロンワンズ LONE ONES
「メイティングフライトコレクション」を代表する美しい音色を奏でるベルペンダントは「ベル」を初めてアクセサリーとして製品化したしたオリジナルだと言われています。
発表後、多くのブランドがベルタイプのアクセサリーを作るようになった。
「メイティングフライトコレクション」を代表する名作、Swan Dive Pendant(スワンダイブペンダント)
出典元:ビヨンクール|スワンダイブペンダント M スモールシルクリンク ロンワンズ LONE ONES
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Kiss&Flow collection2,000年からスタートしたコレクション
「Blooming Love & kisses」をコンセプトに「愛」にちなんだ象徴的で形のないものにインスパイアされたデザインを展開。
「人間の愛しさや切なさなどの感情と命の息吹のすばらしさなど、決して形になることのない物を表現する」というロマンティシズム溢れるコンセプトで生まれたシリーズ。メイティングフライトと比べ、シルバーそのもの輝きとシルエット&ボリュームの美しさを究極にまで突き詰めたシンプルながら個性的な作りが特徴。上品かつ流麗なシルエットは男性女性や年齢層も問わず、ファッションを選ばないコーディーネートのしやすさなどから幅広い方に人気である。
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3-2.ティアー ベル ペンダント S ロンワンズ LONE ONES
出典元:ビヨンクール|ティアー ベル ペンダント S ロンワンズ LONE ONES
3-3.Basic Nature collection
2010年にスタートしたコレクション。
新しいデザイナー「メリック・ブックワールド」を起用し、「自然愛」をジュエリーに表現している。
それまでのコレクションとは一線を画す、新しい表現の形で注目を集めている。
また、ブラックサバスの初代メインボーカリスト「オジー・オズボーン」と、デボンのコラボにより生まれたラインであり、蓮の花が頭上に咲き誇り、第三の目が額に開眼した「サマディースカル」と呼ばれる「へヴィーメタルから来るスカル」に、父親が歴史学者でもあったデボンの考え方になっている「ヒンドゥー教のデザイン」をアレンジした個性的かつ繊細な彫刻が特徴のコレクション。
3-4.サマディペンダント M w/ BNフック&1.8 mmベネチアンボックスチェーン ロンワンズ LONE ONES
出典元:ビヨンクール|サマディペンダント M w/ BNフック&1.8 mmベネチアンボックスチェーン ロンワンズ LONE ONES
こうやって考えると、デザイナーさんやブランドの成り立ち、想いに共感してシルバーが欲しくなる。
だから値段なんて関係なんですよね。
いくらでも欲しい。
その人の想いや生き方を身につけられるのは最高だ。
それでは。